期間工で働くことになったけれど、住民票を移すべきかわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか？
寮生活の場合は、住む期間が短期な方も多いため、住民票を移さなくてもよいとお考えの方もいるかもしれません。
今回は、期間工になったら住民票を移す場合と移さない場合についてご紹介します。
住民票を移さない場合の注意点もお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。
期間工で住民票を移すべき場合
住民票は、普段生活している住所を登録するため、引っ越しをしたら原則14日以内に移さなければなりません。
14日以内に住民票を移さないと、5万円以下の罰則を受ける可能性があります。
期間工として1年以上働くことが決まり、前に住んでいる場所から寮に引っ越しをする場合は原則、住民票を移すべきでしょう。
期間工としての最初の満期は１年未満だが、延長して１年以上働くかもしれないという方は事前に市役所に確認してみてください。
期間の長さに関係なく、寮に入られる方は、引越し時に住民票を移動させておいたほうが、後々トラブルにあわなくて済む可能性が高いと思われます。
しかし、期間工は働く期間が決まっており、最長2年11ヶ月のため、ずっと寮に住み続ける訳ではありません。
そのため、期間工で住民票を移さなくても良い場合もあります。
住民票を移さなくても良いケースやその際に注意する内容をお伝えします。
期間工で住民票を移さなくて良い場合と注意点
住む場所が変わる場合は、基本的に住民票を移さなければなりませんが、例外もあります。
期間工で住民票を移さなくても良い場合とは、寮に引っ越してから1年以内満期を迎える場合や生活の本拠地が実家の場合です。
実家に定期的に帰る方や荷物を実家に置いている方も該当します。
寮生活よりも実家で生活する時間の方が長いという方は、わざわざ住民票を移さなくても大丈夫でしょう。
ここからは、寮に引っ越した後、住民票を移さない場合の注意点をご紹介します。
寮生活をしている人で住民票を移していないと、郵便物が寮でない場所に送られます。
基本的に郵便物が送付される場所は、住民票が登録されている住所のためです。
そのため、「運転免許証の更新ハガキ」や「選挙権」、「健康診断の書類」など大事な通知を見落としてしまう可能性が発生します。
またクレジットカードの受け取りのときには本人確認が必要になります。
郵便物の届く住民票のある住所に本人がいなければ受け取れません。
人によっては、期間工で住民票を移さなくても良い場合もありますが、住民票のある住所に送られてくる大切な資料には注意を払う必要があります。
住民票を移さないとどのような不便がある？
期間工働として始めて住民票を移していないと、生活していく上で不便に感じることがあるかもしれません。
例えば、地域が管轄する図書館などの市営の公共施設を利用するときに、管轄内に住民票があることを条件としている場合があります。
そのような場合、住民票が市外や県外にあると公共サービスを利用できず、不便に感じるでしょう。
その他にも、確定申告を自分する人は住民票に載っている住所に書類が届けられ、住民票のある市町村で確定申告しなければなりません。
住民票を移していないと、確定申告のために寮とは違う場所に帰る必要が出てきます。
期間工で働くにあたって、自動車やバイクを所有したいとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか？
自動車やバイクを購入するときも、住民票が必要になります。
自動車を所有するときは、車庫証明を取らなければなりません。
車庫証明は、住民票の住所から2㎞以内に設置する必要があります。
住民票を移動していないと車庫証明を取ることが難しくなります。
住民票を移していないと、必要な書類もすぐに手元に届かないため、注意してください。
住民票を移す手順とその後に必要な手続き
住民票を移すための手続きは、引っ越し前に市町村の役所で「転出証明書」を発行してもらい、その書類を引っ越し先の市町村の役所に提出、「転入届」の申請を行います。
引っ越し前に「転出証明書」をもらい忘れてしまった方は郵送で受け取ることもできますので、引っ越し前の市町村に問い合わせてみてください。
また、マイナンバーカードをお持ちの方は「転出証明書」が不要になり、「転入届」の申請のみで簡単に行なえます。
住民票を移した後は、住所変更変の必要な手続きが数多くあります。
郵便物の転送サービス、マイナンバーカード、パスポート、運転免許証、車庫証明、自動車検査証、銀行口座、クレジットカード、各種保険、携帯電話など、優先順をつけて変更されることをおすすめします。
住民票を移したあとは、仕事が始まり、時間が取りにくくなる場合も考えられるので、事前にできる手続きは早めに済ませておくと良いでしょう。
引越ししてしばらく経ってからも住民票は移せる？
短期の仮住まいとしての利用だったため、住民票を移さないつもりだったけれど、生活に不便を感じ、住民票を移したいと思われる方もいらっしゃると思います。
引越ししてしばらく経ってからも住民票を移すことは可能です。
しかし先述の通り、住民票は原則14日以内に移さなければならないため、疑問や不明点がある場合は、お住まいの市町村の役所に相談することが確実です。
まとめ
期間工になったときに住民票を移す場合と移さなくてもよい場合について解説しました。
住民票は、引っ越しをしたら原則14日以内に移さなければなりません。
期間工は、働く期間が短い方も多く、住民票を移さない予定の方もみえますが、車を所有している方や住民票宛てに重要書類が届く方は注意してください。
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