期間工として働くには、日勤だけでなくシフト勤務に従事する必要があります。
工場は24時間フル稼働している工場もあるため、早朝から深夜まで人員を配置する必要があるからです。
シフト勤務の実態とは?
初めての方でも安心して期間工の仕事に取り組めるよう、実際の勤務体制を例に1日のスケジュールをご紹介します。
1. 期間工のシフト勤務パターン
① 2交替制と3交替制
期間工で一般的なのは、「2交替制」と「3交替制」のシフトパターンです。
2交替制は、「早番(朝〜午後)」と「遅番(午後〜夜)」の2つのシフトに分かれています。
具体的な時間は会社や工場によって異なりますが、例えば早番が6時頃から15時頃まで、遅番が16時頃から深夜0時頃までというパターンが多いでしょう。
一方の3交替制は、早番と遅番に加えて「夜勤(深夜)」のシフトが設けられています。例えば早番6時〜15時、遅番16時〜翌0時、夜勤23時〜翌8時などです。完全に24時間体制で製造ラインが回っている工場で採用されることが多いパターンとなります。
自動車メーカーの工場など、夜間もフル稼働している大規模工場では2交替制と3交替制の両方が組み合わされていることもよくあります。
② 休日パターン
期間工の休日パターンとしては、最も一般的なのが「週休2日制」です。土日がしっかりと据え置かれた完全週休2日となっている例が多数あります。
ただし、製造ラインをフル稼働させている工場の場合は、この限りではありません。
例えば「3勤2休」「4勤2休」といった、規則的に勤務日数と休日が分かれる形のパターンを採用することもよくあります。
さらに長期連休の前後や、製品の受注が集中する繁忙期などは、休日出勤を求められる可能性も十分にあります。
期間工であっても生産計画に組み込まれているため、柔軟な対応が求められる面もあるでしょう。
就業時間や休日パターンについては、採用される企業や工場によってかなり異なるため、しっかりと確認しておく必要があります。
2. 勤務時間の実例
① トヨタ自動車の勤務シフト
期間工の勤務シフトの具体例として、トヨタ自動車の工場での勤務時間を見てみましょう。
トヨタの某工場では、主に2つのシフトパターンが設けられています。
1つ目が「2交替制」で、早番は午前6時25分から午後3時05分まで、遅番は午後4時から深夜0時40分までの勤務となります。
2つ目が「3交替制」で、日勤が午前7時55分から午後4時50分、早番は午前6時25分から午後3時05分、遅番は午後1時55分から夜10時35分まで、さらに深夜は夜10時10分から翌朝6時50分までのシフトが組まれています。
このように同じ自動車メーカーでも、工場や製造ラインによって勤務シフトは異なるパターンが設定されていることがわかります。
② 実働時間と休憩
トヨタの期間工の実働時間は7時間35分から7時間50分程度と、比較的長めに設定されています。
しかし、2時間程度の間隔を空けて、10分間の小休憩と45分間の食事休憩が組まれているため、実際の勤務時間は切れ目を設けながら進められます。
食事休憩時には工場内の食堂を利用したり、自動販売機で簡単な食べ物を購入したりと、個人個人で対応しているようです。
長時間労働に備えて、適切な食事と休憩を取ることが重要となります。
以上が、トヨタ自動車の工場における期間工の実際の勤務シフトと、休憩時間の例となります。
メーカーによって多少の違いはあれ、おおむねこの範疇の勤務体制が想定されるでしょう。
3. 1日の具体的なスケジュール
① 早番(6:25~15:05)の1日
早番シフトでの1日のスケジュール例を見ていきましょう。
5:30 起床、身支度、食事
6:00 シャトルバスで出勤
6:25 始業、準備体操、ミーティング
6:35 作業開始
8:30 10分間の小休憩
8:40 作業再開
10:45 45分間の食事休憩
11:30 作業再開
13:25 10分間の小休憩
13:35 作業再開
15:05 作業終了、シャトルバスで帰寮
16:00 入浴、自由時間
18:00 夕食
19:00 洗濯、掃除等の家事
21:00 就寝
② 遅番(16:00~24:40)の1日
次に遅番シフトの1日の流れを見ていきましょう。
14:30 起床、身支度
15:30 食事
16:00 シャトルバスで出勤
16:25 準備体操、ミーティング
16:35 作業開始
18:05 10分間の小休憩
18:15 作業再開
20:15 45分間の食事休憩
21:00 作業再開
23:00 10分間の小休憩
23:10 作業再開
0:40 作業終了、シャトルバスで帰寮
1:15 入浴
2:00 就寝
4. 初めてのシフト勤務への不安
① 生活リズムの変化
シフト勤務が初めての人にとって、最も不安なのが生活リズムの変化でしょう。これまでと全く異なる生活パターンに慣れるのは簡単ではありません。
「寝坊をしてしまうのではないか」「十分な睡眠が取れずに体調を崩すのではないか」「不規則な生活で健康を害するのではないか」など、いろいろな懸念が頭をよぎります。
特に早朝勤務や夜勤は、生体リズムに合わないため、戸惑いを感じるでしょう。
② 先輩社員のアドバイス
実際に期間工を経験した人々は、「最初の1カ月くらいが勝負」だと口をそろえています。
最初は生活リズムの変化には戸惑うものの、しっかりと生活サイクルを作れば、それほど長くは続きません。
「最初こそ大変だが、1カ月もすれば慣れてくる。」
「規則正しい生活リズムを守ることが一番の極意。」
といった助言が先輩社員から寄せられています。
上司や先輩に相談しながら、シフト勤務への不安を和らげていくことが重要になります。
5. シフト勤務のメリット
① 早朝・残業手当
シフト勤務にはデメリットだけでなく、メリットもあります。最大のメリットは、早朝勤務や残業により手当てが支給されること。
日勤とは異なり、通常よりも早い時間に出勤したり、夜遅くまで勤務したりする場合、特別手当が付与されます。
この手当は給与の上乗せとなり、結果的に年収アップにつながります。
繁忙期には残業時間が増えるため、その分手当も高額になる可能性があります。
シフト勤務ならではの待遇と言えるでしょう。
② 長期連休の取得
もうひとつのメリットが、夏期休暇や年末年始など、長期の連続した休暇を取得できることです。
工場は一定期間、操業を休止または縮小する場合があります。
そういった時期にシフト勤務者は、まとまった長期休暇を取ることができます。
十分な休養を取れば、リフレッシュにもつながります。
ゆっくりとプライベートな時間を過ごせるのは、シフト勤務ならではの恩恵と言えるでしょう。
6. まとめ:シフト勤務は大変!でも確かなメリットも
生活リズムの変化への戸惑いなど、シフト勤務には確かに大きな負担がかかります。
しかし同時に、早朝勤務や残業による手当てなどの給与面でのメリット、長期の連続休暇を取得できるなどのプライベート面でのメリットも存在します。
はじめこそ苦労するかもしれませんが、しっかり生活サイクルを作れば不規則な生活リズムにも徐々に慣れていけます。
先輩社員の助言を参考に、上手く適応することが何よりも重要です。
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