期間工の求人に応募資格の項目があります。
「経験不問」「18歳以上」「高校生不可」といった言葉がよく並んでいますが、つまり期間工に学歴は関係ありません。
多くの業種の求人では、資格の項目に「高卒以上」「普通運転免許をお持ちの方」「有資格者」などの条件が記載されていますが、期間工のほとんどは「未経験者可」で、学歴に関しての条件が無く、さらに正社員になれる可能性がある魅力的な職業なのです。
期間工は学歴関係なく採用される
期間工は学歴を重視していません。Ｚ世代の18歳～20代を中心に、30代～50代と幅広い年代の方が働いています。
期間工の仕事内容は、最初は簡単な作業がメインです。難しい計算や複雑な手順、高度な技術は必要ありません。
工場内でラインから流れてくる部品を組み立てる仕事や、部署によっては溶接や塗装などの仕事を任されます。
接客業のように作業の途中で呼ばれることや不特定多数の人を相手に話しをすることは無いので、安心して自分の作業に集中できます。
採用が決まって所属する工場へ行くと、最初に研修期間があり仕事内容や注意事項などを詳しく教えてもらえます。
仕事を覚える速さには個人差がありますが、マニュアルが用意されており、トレーニング期間は教育係が側にいて指導してもらえるので心配はいりません。
期間工の仕事で重要視されること
期間工の仕事で重要視されることは「頑張り」です。といっても、素晴らしい功績を残すことやコンペで勝ち残るなど特別なことを要求されるわけではありません。
同じ手順を繰り返す作業がメインの仕事になるので、毎日シフト通りに働き、コツコツ仕事を頑張ってくれる人であればしっかり評価してくれます。
また、社会人として最低限のマナーやコミュニケーション能力は求められます。
風邪をひいてしまうなど体調がすぐれないときは、きちんと連絡をして無断欠勤にならないように注意しましょう。報連相は大切です。
正社員を目指せる！
期間工が人気なのは、正社員になれる可能性があるのも理由です。
一般の会社に正社員で内定をもらうには、新卒や大卒等の条件が見られます。
自動車メーカーもしかり、正社員は雇用条件が手厚く、福利厚生なども魅力的な内容になっています。正社員になりたくても条件に当てはまらず、あきらめてしまった方にも期間工はおすすめです。
期間工として一定の期間勤務すると、正社員を目指せるチャンスがやってきます。
期間工の求人広告に「○○年度正社員登用○○人」と掲載されていることがありますが、これは期間工から正社員になった方の人数を表しています。
例えばトヨタ自動車の求人ページ（←トヨタ期間工のページに内部リンク）には「社員登用実績直近 5年実績 1,184名」という記載があります。
正社員を目指すのであれば、正社員登用実績の多い会社を選ぶと良いでしょう。
学歴の条件はありませんので、期間工になったらぜひこのチャンスを活かしましょう。
選考には各社の取り決めがあり、ただ勤務しただけで自動的に正社員になれるわけではありません。勤務態度（遅刻や早退、無断欠勤が無かったか）などを考慮した上で選考試験（学科試験）があり、合格すると正社員になれます。
期間工から正社員になった方の中には、仕事のシフトの合間に何度も試験にチャレンジして何回目かで合格したケースもあります。一度落ちてもあきらめることはありません。
期間工から正社員になるための条件、やっておくと良いこと
期間工から正社員になるためには、いくつかの条件を満たす必要があります。
1. 仕事を意欲的に取り組む
2. 上司から社員登用の推薦を受ける
3. 正社員登用試験に合格する
期間工から正社員になるための条件の１つ目は、「仕事を意欲的に取り組む」ことです。
無遅刻無欠勤をせず、自分から仕事を学ぶ姿勢が重要になります。作業中に気づいた点や改善点があれば、積極的に取り組みましょう。
２つ目は、「上司から社員登用の推薦を受ける」ことです。
正社員になるときは現場の上司から正社員登用に推薦してもらうケースが多いです。上司から推薦をしてもらうためには、勤務態度や勤務評価が重要になります。日頃から正社員を目指していることを周知しておくこと、前向きに仕事に取り組むことと、欠勤をしないことがポイントです。
３つ目は、「正社員登用試験に合格する」ことです。
上司から社員登用の推薦を受けた後に、正社員登用試験に進みます。
試験内容は、筆記や面接です。メーカーによって、試験内容は異なるので、期間工から正社員になった方に確認すると良いでしょう。
正社員登用される人の特徴
正社員登用される人の特徴は、「常識のある行動をする人」や「コミュニケーション能力を有している人」、「20代から30代の人」です。
「常識のある行動をする人」とは、日常生活の言動から評価されています。
例えば、「報連相をきちんと行う」ことや「マナーのある行動がとれる」といったような言動が挙げられます。
正社員に採用してもらうためには、仕事中だけでなく、日常生活から意識して過ごすと良いでしょう。
「コミュニケーション能力を有している人」とは、積極的に周りの人と交流をしていると協調性があると評価されやすくなります。
協調性の高い方は、仕事を円滑に行うために一躍買われるため、正社員になってからも重宝される人材です。
正社員登用を行っているすべてのメーカーに当てはまるわけではありませんが、「20代から30代の人」は正社員に採用されやすい傾向があります。
大手メーカー以外の会社でも同様のことが言えますが、年齢の若い人の方が長い期間働けると判断され、正社員になりやすい傾向があります。
しかし、40代、50代であっても、会社が採用したいと思うスキルを持っている人や真面目に働いている人は採用される可能性があります。
（見出しタイトル６）履歴書は正しく書こう
嘘の記述を書くと私文書偽造に該当します。面接官とのやり取りで発覚してしまう場合も考えられます。もしも、採用されて正社員の選考を受ける際に卒業の証明が必要だとしたらどうしますか。どちらにしても自分の信用を落とすことになります。
せっかく仕事を頑張っても、無遅刻無欠勤だとしても、虚偽の記述は大きな問題です。何度も繰り返しますが、期間工の採用には学歴は関係ありません。あなたの学歴を正直に記入しましょう。
面接のポイント
期間工の採用面接のポイントは、「志望動機」や「自己PR」です。
「志望動機」は、なぜこの会社で働きたいかを答えられるようにしておきましょう。他の会社ではなく、この会社に応募した明確な理由が必要です。
「自己PR」は、自分の得意なことを簡潔にわかりやすく答えるようにしてください。
自分の能力が会社や社会にどのように貢献できるかを伝えられると良いでしょう。
正社員登用試験の面接の場合は「仕事への姿勢」として、期間工としての普段の働きぶりが問われます。
仕事で創意工夫した内容を具体的なエピソードを交えながらお話できると良いでしょう。
仕事を効率アップさせるために取り組んだ内容があれば、結果と共に伝えるようにしましょう。
面接官から「普段期間工としてどのように仕事をしているか」と聞かれたときに、「仕事をこなしていました」と答えると印象が良くありません。「生産性をあげるために、段替えの時間を5秒短縮するように意識しました」など具体的に、前向きな表現で答えるようにしましょう。
一般的な中途採用とは異なり、現場の上司からの推薦があるので、一般の採用試験よりは面接官に評価されやすい傾向があります。
しかし、期間工を募集する会社は、就職先として人気の大手企業メーカーがほとんどのため、倍率が低くない場合がほとんどです。
しっかり準備して挑みましょう。
期間工の筆記試験は難しい？
期間工の筆記試験では、中学卒業程度の学力が求められます。
事前に勉強をしないと、試験本番で実力を発揮できない可能性があります。
試験の勉強用資料や参考書がある会社もあるので、人事の方に参考資料があるか確認してみましょう。
筆記試験の試験内容は、多くのメーカーが「国語」と「算数」を出題しています。
国語は、長文の読解力が試されます。試験時間が決まっているので、時間配分に気を付けましょう。
算数は、少数や分数の計算になります。方式を事前に勉強しておき、当日は計算ミスに注意しましょう。
中学卒業程度の学力とはいっても、忘れていることも意外と多いため、しっかりと事前に勉強をして筆記試験に臨みましょう。
（見出しタイトル９）期間工から正社員になると待遇面はどう変わる？
期間工から正社員になると待遇面がどう変わるか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか？
ここからは期間工と正社員がどのような面で違うのかご紹介します。
1. 昇給や昇格できる
2. 定年まで雇用してもらえる
3. ボーナスや退職金を得られる
4. ローンが組みやすくなる
期間工から正社員になると「昇給や昇格ができる」でしょう。
長く働けば働くほど給料は増えます。役職に就くとさらに昇給が目指せます。期間工だとどうしても任期が決まってしまうため、役職に就けることはありません。
「定年まで雇用してもらえる」点も正社員の魅力的なところです。
期間工の場合は、再雇用を繰り返したり、勤務先を変更する必要が出たり、雇用期間が決まっているので、契約期間以上長くは働けません。
しかし、正社員になると基本的に定年まで働くことができ、昇給もあるのでより安定した生活を送れるでしょう。
また、「ボーナスや退職金を得られる」点もメリットと言えます。
正社員になると、多くの会社では、夏と冬の年2回ボーナスが支給されます。
期間工にもボーナスが支給される会社も中にはありますが、そういった会社は多くはありません。正社員の場合はほとんどのメーカーがボーナスを支給しており、更には退職するときにも、退職金を得られるでしょう。
代わりに、満了金はもらえなくなりますが満了金より支給額が増えることが一般的です。
期間工から正社員になると、「ローンが組みやすくなる」でしょう。
期間工のままでも、大手企業に務めているという点で、社会的信用がありクレジットカードの申請は通りやすくなっています。
しかし、期間工としての有期雇用契約から、正社員としての終身雇用に契約が変わると、社会的信用が更に得やすくなり、住宅ローンやマイカーローンなど、額の大きい融資が受けやすくなります。
マイホームを建てたい方や車を購入したい方にとっては嬉しい条件ではないでしょうか。
まとめ
期間工の仕事は、毎日シフト通りに仕事に取り組み、真面目にコツコツと作業する姿勢が評価されます。難しい計算や複雑な手順はありませんし、高度な技術も不要です。
仕事を覚えるのが早くなくても心配はいりません。作業のマニュアルが用意されていますし、教育係のフォローもあります。
そしてあなたの頑張り次第では、正社員として働くことも夢ではありません。
学歴関係なくたくさん稼げて、正社員になるチャンスもある期間工は魅力的な仕事です。
興味がある方はぜひ、自分の条件に合った求人を探してチャレンジしてみてください。
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