期間工から正社員を目指す人におすすめのメーカー

期間工から正社員を目指すなら、おすすめのメーカーがあります。期間工を募集しているメーカーはたくさんありますが、全ての工場で正社員登用を行なっているわけではありません。この記事では、正社員登用を積極的にしているおすすめのメーカーを特徴と合わせてお伝えします。

正社員登用に積極的なメーカーを選ぼう

正社員を目指すなら、正社員登用の実績のあるメーカーを選択するのが良いでしょう。

正社員の登用数は毎年同じではなく、社会情勢や人員の調整などさまざまな要素によって変わります。ですが、まずは実績人数の多いメーカーに入社することを目標にするのがおすすめです。

正社員登用の実績が多いメーカーは、自動車関係の中でもトヨタ、日産自動車九州、スバル、アイシンが有名です。

実際にどのような人が正社員登用されるかというと、まずは12カ月以上、契約満了まで勤めあげることが大切です。さらに勤務成績が優良なこと、無断欠勤や遅刻早退がないことも評価されるポイントとなります。

勤務態度が評価され、上司から推薦をもらうと正社員登用試験を受ける資格が得られます。この試験に合格すると、晴れて正社員となります。また、一旦準社員として試用期間のような期間を設けるところもあります。

ここからは、正社員登用に積極的なおすすめのメーカーを詳しく紹介していきます。

トヨタ

トヨタは愛知県豊田市を中心に工場があり、本社工場、元町工場、上郷工場、高岡工場、堤工場、近隣では三好工場、明和工場、下山工場、などそれぞれの工場で期間工を募集しています。

2015年～2019年の社員登用人数は1,620名です。平均すると毎年330名前後の正社員登用を行っています。

トヨタではQCサークル（クオリティコントロール）活動を取り入れています。この活動は、無駄な時間を短縮する、移動が早くなる動線で仕事を簡略化するなど、工場内での改善をみんなで考えるもので、ミーティングのような時間です。

正社員を目指すなら、改善案を出したりQCサークル発表会でリーダーになるなど、積極的に関わりましょう。仕事に対する熱意や、やる気をアピールできるチャンスです。

トヨタは世界的に業界トップクラスの自動車会社です。比較的残業が少なく、期間工でも人気のメーカーです。未経験で資格がなくても、誰もが知っている大企業で正社員として働ける可能性があるというのは夢があります。

スバル

スバルは時期によって正社員登用人数に波があり、2019年は116名、2020年の下半期は161名以上、2021年5月は53名、同年8月は40名の実績があります。全体で見ると年々増加の傾向です。

正社員登用試験を受けるには、チーム長、班長などの上司からの推薦が必要です。試験は一般常識の筆記試験（SPI）と面接です。面接では、過去の職歴や退職理由も含め深いところまで聞かれるので、しっかりとシミュレーションをして臨みましょう。

日産自動車九州

日産自動車九州では、ワンボックスカーのセレナやエクストレイルなど比較的大きな車体の自動車を製造しています。2019年の正社員登用実績は178名です。年に4回試験があるので、平均すると1回の登用試験で50名弱合格している計算になります。

年齢制限を設けていないため、正社員の可能性がどなたにもあります。

アイシン

アイシンは自動車のトランスミッションなどを製造している会社です。トランスミッションとは自動車の変速ギアのことで、ギアボックスの中に大小いくつものギアが組み合わさって入っている精密機械です。オートマでもマニュアルでも基本的な構造は変わりません。

アイシンの正社員登用人数は、2018年で750名となっています。作業自体は、大きなものを扱わないので比較的軽作業です。他の部品メーカーと比べて、残業や夜勤が多いです。

年齢制限は40歳以下と比較的高めです。これは、取り扱う部品の大きさや作業が難しくないことが大きな理由でしょう。

2021年にアイシンAWとアイシン精機が経営統合して新体制になりました。今までの条件とは異なる部分があるかもしれませんので、気になるところは選考会で質問をしましょう。

正社員になると給与や年収、待遇はどうなる？

期間工から正社員登用された際に、一番気になるのがお給料です。期間工のときは1カ月20～30万もらえた給与が、正社員になると20万円前後になることもあります。代わりに、正社員になるとボーナスが支給されます。

ただし、ボーナスは会社の業績によって決まり、金額が固定で決まっているわけでないので、給料面では期間工の方がメリットが大きい場合もあるかもしれません。

ですが、正社員は契約期間がなく安定して働けることが最大のメリットです。今までの経験が積み重なっていくのも、期間工とは違ったやりがいを感じられます。

また、福利厚生や有給などの待遇が少し変わってきます。社員旅行に参加できたり、保養所やグループ会社の施設利用も可能になります。定年まで務めると、退職金が支給されます。

まとめ

正社員登用に積極的なメーカーを紹介しましたが、登用実績が多いとはいえ、すべての人が正社員として採用されるわけではありません。最後はあなたの頑張り次第です。

期間工から正社員を目指すなら、良好な勤務態度で一定期間働きましょう。

やる気や熱意が伝われば、きっと正社員にと推薦してもらえるはずです。