シフトで働く期間工は、どんな風に一日を過ごしているのでしょうか。同じ期間工でも、造っている製品や工場によって、シフトの時間や休日は異なります。また、シフト勤務は交代制で働きますが、どのようなパターンがあるのでしょうか。
この記事では、これまでシフトで働いたことがない方に、どのような勤務体制・勤務時間で働くのかご紹介しています。実際のスケジュール例も掲載していますので、期間工で働くイメージをぜひ膨らませてください。
まずは、どのように働いているのか見てみましょう。
期間工の勤務体制
期間工の勤務体制は、ほとんどが交代制です。工場は24時間稼働して製品を生産しているのところも多いので、日中だけでなく、早朝や深夜も人手を配置する必要があるためです。
シフトは早番・遅番・夜勤の2～3交代制になっています。各シフトのスケジュールは工場の生産体制によっても違いますが、工場の方で勤務時間を決められます。
休日は土日休みの週休2日で、会社の方で年間スケジュールが決められています。中には3勤3休や4勤2休など、勤務日数と休みのタイミングが違うこともあります。気になる方は、採用される会社に確認しておきましょう。
自動車製造などの工場の特徴は、増産体制になると工場がフル稼働になり人手が足りなくなることです。そのため一時的に土日の勤務日数が増えたり、勤務の時間帯が増えることがあります。
増産体制が落ち着くと、勤務シフトも元に戻ります。
増産体制の他にも、長期休暇の前後は繁忙期に近いシフトになる可能性があります。これは、1カ月の生産台数が決まっているため、休暇分の生産量を他でカバーする必要があるからです。
はじめて期間工になる方の中には、長期休みがあるからとお盆休み前や年末年始の休暇前に入社を決める方がいます。ですがタイミングを間違うと、シフトがいきなりハードで頑張りが必要になるかもしれないので注意しましょう。
勤務時間が長くなると体力的な負担は大きくなりますが、その分休日手当が支給されたり、残業手当が支給されたりとお給料はどんどん増えていきます。
期間工の勤務時間
トヨタのある工場では、早番（6：25～15：05）・遅番（16：00～24：40）の2交代制と、日勤のみ（7：55～16：50），早番（6：25～15：05）・遅番（13：55～22：35）・深夜（22：10～6：50）の3交代制があります。
実働時間は7時間35～50分で、2時間ごとに10分間の休憩や45分間の食事休憩があります。食事は工場内の食堂を利用する方、売店でお弁当やパンなどを購入する方がいて、それぞれ体調管理も含めて食事を選んでいます。
1日のスケジュール（早番）
ここからは1日のスケジュール例をご紹介します。
早番のスケジュール＞
5：30 起床・食事・通勤（寮からはシャトルバスを利用）
6：25 勤務・体操・ミーティング・作業開始
8：30 10分休憩
8：40 作業再開
10：45 45分食事休憩（食堂など利用）
11：25 作業再開
13：25 10分休憩
13：45 作業再開
15：05 勤務終了・帰宅（寮まではシャトルバスを利用）
16：00 自由時間・お風呂・食事・洗濯・掃除（寮によっては共用部の掃除当番あり）
21：00 就寝
上記はトヨタの車体製造工場勤務のスケジュール例です。こちらの工場では、1週間ごとにシフトが変わります。日勤の残業は、遅番のシフトが控えているので1時間程度です。7
1日のスケジュール（遅番）
次に、遅番のスケジュール例をご紹介します。
遅番のスケジュール＞
16：00 勤務・体操・安全確認・作業開始
18：05 10分休憩
18：15 作業再開
20：15 45分食事休憩（食堂など利用）
21：00 作業再開
23：00 10分休憩
23：10 作業再開
24：40 勤務終了、帰宅（寮まではシャトルバスを利用）
勤務終了が深夜になるため、この時間に寮に帰宅した方は、周囲に配慮し翌日起床してから掃除や洗濯を行うことが多いようです。
遅番の場合の残業は、長くても2時間半程です。
まとめ
はじめての期間工で一番不安なのは、早番や遅番などの勤務時間ではないでしょうか。生活リズムが今までとは変わるため、寝坊しないか、睡眠時間はちゃんととれるのか、不規則な生活でも疲れはリセットできるのか、色々不安に感じるかもしれません。
シフト勤務の生活を一定期間過ごせば身体がだんだん慣れていくので大丈夫です。これまで日中しか働いてこなかった方でも、1カ月ほどで新しい生活に順応しバリバリ働いています。繁忙期を除けば土日はお休みなので、週末にゆっくり休養をとったりリフレッシュすることもできます。
また、早朝や深夜勤務は慣れるまで大変ですが、その分手当てがつくのは大きなメリットです。
期間工の先輩方もみな同じような経験をしています。困ったことがあれば、上司や先輩に相談し、シフト勤務に少しずつ慣れていきましょう。
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